はじめに
Excelで表を作っていると、入力ミスや表記ゆれ(例:「男」「男性」「おとこ」など)が原因で集計がうまくいかないことがあります。
そんな時に役立つのが 「データの入力規則」 です。入力できる内容を制限したり、プルダウンリストを作ったりすることで、データをきれいに整えることができます。
この記事では、入力規則の基本を初心者向けに解説します。
入力規則とは?
入力規則は、セルに入力できるデータをあらかじめ決めておく機能です。
例えば:
- 「1〜100の数値だけ入力できる」ように制限する
- 「部門名はリストから選ぶ」ようにする
- 「日付だけ入力できる」ようにする
といった使い方ができます。
入力規則を設定する手順(基本編)
1. セルを選択する
制限をかけたいセル(または範囲)を選択します。
2. 入力規則を開く
- Windows版 Excel:メニューの「データ」タブ → 「データの入力規則」
- Mac版 Excel:同じく「データ」タブ → 「データの入力規則」
3. 条件を設定する
入力規則のウィンドウが開いたら、制限したい条件を選びます。
代表的な設定:
- 整数:例)1以上100以下
- 小数:例)0.0以上10.0以下
- 日付:例)2025/1/1以降の日付のみ
- リスト:プルダウンで選択できるようにする
プルダウンリストを作る方法
もっともよく使われるのが リスト(プルダウン) です。
手順
- 制限したいセルを選択
- 「データの入力規則」を開く
- 設定タブで「リスト」を選択
- 「元の値」に、選択肢をカンマ区切りで入力
- 例)営業部,総務部,経理部
- OKをクリック
すると、セルに▼ボタンが表示され、そこから選択できるようになります。
📌 ポイント:
選択肢が多い場合は、あらかじめ別のシートや範囲にリストを作っておき、それを参照することも可能です。
入力ミスを防ぐための工夫
入力規則には「エラーメッセージ」も設定できます。
- 入力メッセージ:セルを選択したときに「ここには1〜100の数値を入力してください」と表示
- エラーメッセージ:条件に合わない値を入力したときに「無効な値です」と警告
これを設定しておくと、誰が入力しても同じルールを守れるので安心です。
まとめ
入力規則を使うと、
- 入力ミスを防げる
- 表記ゆれをなくせる
- 集計がしやすくなる
というメリットがあります。特に プルダウンリスト は仕事でもよく使われるので、ぜひ覚えておきましょう。