Excel基本 数式の入力ルール

Excelでは、複雑な計算を行うために複数の演算子を組み合わせることができます。
今回は、数式を組み立てるうえで知っておきたい 基本ルール を紹介します。


1. 数式の計算順は「数学と同じ」

Excelでも、計算の順番は 数学のルールと同じ です。
つまり、かっこの中が最優先、次に 掛け算・割り算、最後に 足し算・引き算 の順で処理されます。

=2+3*4    → 結果は 14 (3×4=12 を先に計算)
=(2+3)*4 → 結果は 20 (2+3=5 を先に計算)

2. かっこは重ねて使える

複雑な式では、かっこを重ねる ことができます。
内側から順に処理されるため、整理して書くことで計算の流れを明確にできます。

=((2+3)*4)^2  → 結果は 400

3. 長い式になったら「分けて考える」

式が長くなりすぎると、どこで間違えたかがわかりにくくなります。
そんなときは、一度セルに中間結果を出力してから、そのセルを参照して計算を続ける 方法がおすすめです。

たとえば:

A列B列C列
53=A1^2 + B1^2 → 34

ここで =SQRT(C1) とすれば、A列とB列の平方和の平方根を求められます。


4. べき乗(指数)は「^」で

Excelでは、べき乗(累乗) を計算するには ^(キャレット)を使います。

=3^2   → 結果は 9(3の2乗)
=2^-1 → 結果は 0.5(2のマイナス1乗=1/2)

マイナスの指数もそのまま使えます。


まとめ

Excelの数式は、計算のルールを理解して使えば、正確で柔軟な計算ができます。
ポイントは次の4つ:

  • 計算順序は数学と同じ(かっこが最優先)
  • かっこは重ねて使える
  • 長い式はセルに分けて段階的に計算
  • べき乗は「^」で、マイナスの指数もOK

初心者のうちは、数式の「中身を分解して確認する」 クセをつけておくと、ミスを減らせます。


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