IF関数は、ある条件に応じて表示内容を変えることができる、とても便利な関数です。
今回は、IF関数の基本的な仕組みと、よくある使い方を初心者向けに解説します。
IF関数とは?
IF関数は、次のような形で使います。
=IF(条件, 条件が真のとき, 条件が偽のとき)
たとえば、「点数が80点以上なら“合格”、それ以外は“不合格”」と表示したい場合は、次のように書きます。
=IF(A2>=80, "合格", "不合格")
- A2:点数が入っているセル
- A2>=80:80点以上かどうかの条件
- “合格”:条件が真(80点以上)のときに表示する文字
- “不合格”:条件が偽(80点未満)のときに表示する文字
使用例
1. 勤怠管理での遅刻判定
=IF(B2>TIME(9,0,0), "遅刻", "定時")
- 出社時刻が9時を過ぎていたら「遅刻」、それ以外は「定時」
2. 売上目標の達成チェック
=IF(C2>=100000, "達成", "未達")
- 売上金額が10万円以上なら「達成」、それ以外は「未達」
IF関数のポイント
- 文字列は ” ” で囲む必要があります。
- 比較記号(>, <, >=, <=, =, <>)の使い方に注意しましょう。
- 条件が複雑になる場合は、IF関数を入れ子にしたり、「AND」「OR」などの関数と組み合わせたりします(これはまた別の記事で紹介できればと思います!)
よくあるエラー
エラー | 原因 |
---|---|
#NAME? | ダブルクオーテーションの閉じ忘れや関数名のミス |
#VALUE! | 数値と文字列の比較ミスなど |
条件にかかわらず同じ表示になる | 条件の設定ミスや、セル参照の間違い |
まとめ
IF関数は、Excelの中でも「条件によって表示を変える」というとても基本的で便利な関数です。
シンプルな形から少しずつ慣れて、実務でも使えるようにしていきましょう!