はじめに
Excelでは、ひとつのファイルの中に複数のシートを作ってデータを管理することができます。
たとえば「1月」「2月」「3月」とシートを分けて売上を入力し、最後に「集計」シートで合計を出す、といった使い方です。
ここでは シート間の参照方法 と 3D参照 の基本を解説します。
1. シートをまたいでセルを参照する
シートが複数ある場合、次のような数式で他のシートのセルを参照できます。
=シート名!セル番地
例
- 「1月」シートの B2 の値を「集計」シートで使いたいとき
=1月!B2
👉 シート名に スペース がある場合は 'シート名'!B2
のように '(シングルクォート)
で囲む必要があります。
2. 複数シートの合計(3D参照)
同じ位置にあるセルを、複数シートにわたってまとめて計算することもできます。これを 3D参照 と呼びます。
例
- 「1月」~「3月」シートの B2 の合計を出す
=SUM(1月:3月!B2)
👉 1月シートから3月シートまでのB2をまとめて計算します。シートを追加しても、範囲の中にあれば自動的に集計対象になります。
(シート「1月」)

(シート「2月」)

(シート「3月」)

(シート「集計」)

3. よくある活用例
- 各月ごとの売上シートを作り、「集計」シートで合計や平均を出す
- 支店ごとのデータをシートに分け、全社合計をまとめる
- プロジェクトごとの進捗をシートで管理し、全体進捗を一覧化する
4. 注意点
- シート名を変更すると、数式も自動的に更新されます
- シートを削除すると、参照している数式がエラーになります
まとめ
=シート名!セル番地
で他シートの値を参照できる=SUM(開始シート:終了シート!セル)
で3D参照ができる- 複数シートを使うと、月別・支店別のデータをまとめやすい
複数シートを使いこなすと、ファイルをひとつにまとめながら整理して管理できます。