Excel入門 相対参照と絶対参照の違いを理解しよう

Excelで数式を使い始めたばかりの方が最初に戸惑うのが、「セルの参照方法」です。

たとえば、=A1+B1 のようにセルを指定して計算式を作っていたのに、コピーしたら結果がずれてしまった…。
そんな経験、ありませんか?

今回は、「相対参照」と「絶対参照」という考え方を解説します。


■ セル参照とは?

まず前提として、Excelでは「どのセルの値を使うか」を数式の中で指定します。これをセル参照といいます。

たとえば:

= A1 + B1

という式は、「A1セルとB1セルの合計を出す」という意味です。


■ 相対参照とは?

相対参照は、セルをコピーしたときに「相対的に場所が変わる」参照方法です。
たとえば、C1セルに =A1+B1 と入力して、それをC2にコピーするとどうなるでしょうか?

結果は:

C2: =A2+B2

と変化します。

つまり、コピー先の位置に応じて参照先も一緒にずれるというのが相対参照の特徴です。


■ 絶対参照とは?

一方で、絶対参照は「どこにコピーしても、特定のセルを固定して参照」する方法です。

絶対参照では、セルの前に $ を付けて、次のように書きます:

=$A$1

この式は、どこにコピーしても A1セルの値だけを見に行きます。

◯ よくある使用例:消費税の計算

たとえば、以下のような表があったとします:

このとき、まず赤枠のD4セルに「B4*C4*(1+$G$2)」とし、青枠のB列とC列の参照は相対参照($マークはつけない)とします。

一方、黄色枠のG2セルは絶対参照とし税率(G2セル)を固定して参照したいので、$G$2 という絶対参照($マークをつける)を使います。

この状態で赤枠のD4セルをD5セルとD6セルにコピー/ペーストすると、相対参照のB列とC列は自動的に対応する行番号に変わりますが、絶対参照のG列の行番号はそのままです。


■ まとめ

参照の種類書き方コピー後の動き
相対参照A1コピー先に応じて変化する
絶対参照$A$1常にA1を参照する
混合参照$A1またはA$1列または行のみ固定

    ■ おわりに

    相対参照と絶対参照は、最初はややこしく感じるかもしれませんが、何度か使っていると自然に理解できると思います。

    ぜひ実際に入力して、セルをコピーして、違いを体感してみてください!

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