Excel入門 グラフを自動更新する表の作り方

グラフを使うと、数値の変化をひと目で伝えられるようになります。
しかし、データを追加するたびにグラフの範囲を手動で直していては、少し面倒ですよね。

今回は、元データを更新すると自動でグラフも反映される仕組みを紹介します。
実務でもよく使われる便利な方法です。


グラフを自動更新する仕組みとは?

Excelのグラフは、指定されたセル範囲をもとに作られています。
たとえば「A1:B10」といった範囲を参照していると、11行目にデータを追加しても自動で反映されません。

これを解決するには、「テーブル」という機能を使います。


テーブルとは?

テーブルとは、Excelが「データのかたまり」として認識してくれる特別な表のことです。
行や列を追加したときに、自動で範囲を拡張してくれるのが特徴です。

たとえば、次のような「月別売上表」をテーブル化しておくと、新しい月を追加してもグラフが自動で追従します。

売上
1月120000
2月135000
3月142000
4月155000
5月160000

※このような表をもとにグラフを作成します。
後で6月を追加すると、自動的にグラフ範囲にも反映される仕組みです。


手順1:元データをテーブルに変換する

  1. グラフにしたいデータ範囲(上の表など)を選択します。
  2. メニューから「挿入 > テーブル」をクリック。
  3. 「先頭行をテーブルの見出しとして使用」にチェックを入れてOK。

これで、選択した範囲がテーブルとして認識されます。
テーブルのデザインが自動で適用され、見出し行の右端に▼マーク(フィルター)が表示されれば成功です。


手順2:テーブルをもとにグラフを作成する

  1. テーブル内のセルを1つクリックします。
  2. 挿入 > グラフ」から任意のグラフ(例:縦棒)を選びます。

これで、テーブルに基づいたグラフが作成されます。
以降は、テーブルに新しい行を追加するだけでグラフも自動更新されます。


手順3:実際に確かめてみよう

たとえば、次のように「6月:170000」と新しいデータを追加してみましょう。

売上
6月170000

グラフ範囲を変更しなくても、新しい値が自動で反映されるはずです。
このように「テーブル+グラフ」の組み合わせを覚えておくと、
月次レポートや販売データなどの更新作業がとてもスムーズになります。


まとめ

ポイント内容
自動更新されない理由固定されたセル範囲を参照しているため
解決のコツ元データを「テーブル化」しておく
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