Excelでたくさんのデータを扱っていると、
「大きい値を目立たせたい」「特定の条件に合うセルだけ色を変えたい」
といった場面がありますよね。
そんなときに便利なのが 「条件付き書式」 です。
条件を設定するだけで、自動的にセルの見た目を変えてくれる機能です。
条件付き書式とは?
通常の「セルの書式設定」は手動で色やフォントを変えますが、
条件付き書式は、セルの値に応じて自動で書式が変わる のが特徴です。
例えば、
- 80点以上ならセルを緑色にする
- 売上が平均を下回ったら赤文字にする
- 今日の日付の行を強調する
といったことが簡単にできます。
基本的な使い方
1. 範囲を選択する
まず、条件を設定したいセル範囲を選びます。
例:売上表の「金額」列を選択。
2. 条件付き書式メニューを開く
メニュー → ホームタブ > 条件付き書式 をクリックします。
すると以下のようなメニューが出てきます:
- セルの強調表示ルール
- 上位/下位ルール
- データバー
- カラースケール
- アイコンセット
3. よく使う設定例
セルの強調表示ルール
最もよく使われるのがこのルールです。
例えば「100000以上」を赤字にしたり、「50未満」を黄色で塗りつぶすといったことが簡単にできます。
データバー
セルに棒グラフのような色がつく。
→ 売上や得点の大小を直感的に比較できます。
カラースケール
値の大小に応じて色がグラデーションになる。
→ 表全体の傾向を把握したいときに便利。
アイコンセット
矢印や丸などのアイコンで値を区分。
→ 進捗管理や評価表に最適。
応用のヒント
ここでは紹介しませんが、条件付き書式には 自分で数式を入力して条件を作る方法 もあります。
これを使うと「土日の行を自動で色付けする」「他の列の値に応じて色を変える」など、自由度の高い使い方が可能です。
注意点
- 条件が複数重なると、設定の優先順位に注意が必要です。
- 書式が多すぎると逆に見づらくなるので、強調は最小限に。
まとめ
条件付き書式を使えば、数値や日付をただ眺めるのではなく、
「意味を持った見やすい表」に変えることができます。
まずは「セルの強調表示ルール」や「データバー」などから試してみましょう。
慣れてきたら、自分で数式を使った応用にもチャレンジしてみてください!